毎日hideブログ「否定の肯定 肯定の否定」

毎日更新 毎日考察 人の心のアップデートをまず自分から!

その名、田村有樹子(2018年9月7日の記事復刻)

僕がインタビューブログなんぞをやりだしたきっかけとなった田村有樹子さんへの取材ブログ。 管理不足で文字だけしか抽出できなかったけれど抽出できたので ここに復刻。

画像は保存できてたものだけ。

2018年9月の記事です

現在とは想いが変わってる事もあるかもしれません

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  • 田村有樹子、38歳。

ガリゲル」のテレビプロデューサーであり

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プペル展のオーガナイザーであり

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つい7月までは六本木のバーのママであり

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リベンジ成人式の仕掛け人としても記憶に新しい。

 

先日、岡山の友人を助けて欲しいと立ち上げた記事は数日で約500シェア、約170万円の支援を集めた。当代きっての「信用持ち」である。

 

その信用はどのように築かれて来たのか。

 

現在「最強の無職」を目指して、終わらない夏休みを満喫中の彼女にリベンジ成人式の裏側を聞くところからインタビューを始めた。

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  • リベンジ成人式の裏側

「ムカついたわー!」

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いきなりド頭からファイティングポーズである。

 

事の発端はハレノヒ事件をニュースで見た直後。周りは誰も「ひどい」「かわいそうだ」と口を揃えるが、誰一人動こうとしない。そんな大人にムカついて西野さんにLINEしたら、速攻で「成人式やりましょう」の返事が返って来た。

行政が動かないから立ち上がったのだが、後日横浜市がやるというので問い合わせたら、誤報だと言われたので、そのまま進めることにした。

 

そして一週間後

 

田村「横浜市から電話が私にかかってきて、共催というクレジットを出してくれたら、会場はタダにしますよって」

 

ムカついたわー(笑)

 

田村「もちろん2秒でお断りし、全額満額でお支払いしますって 電話切りました」

 

観客「かっこいい!」

 

しかし支払うのは西野氏である。本来なら経費をできるだけ下げるのも自分の仕事だと自覚している。

 

田村「西野さんには打ち上げのクルーザーで話しました。そしたら「サイコー!!」って笑ってくれて」

 

-- むちゃくちゃ怒られるとか思わなかった?

 

田村「私が全力で死ぬ気でやったことに対してのミスは 西野さんだけは味方でいてくれるはず!っていう 安心感みたいなんはどっかでありました」

 

-- 西野さんとの信頼関係ですね。

 

田村「その分、ちゃんと考えてます。リベンジ成人式も感情に任せて西野さんに泣きついたわけじゃない。自分なりの正義はあった。西野さんのことは友達だと思ってるから、新成人の子にもそうだけど西野さんにもメリットがあると思った上で提案したんですよ。

「新成人を助けてヒーロー!」ではない」

 

--意見のぶつかることはなかった?

 

田村「いっぱいあった(笑)。会場一つとってもそう。私は市民ホールみたいなの借りて式典みたいなのが想像できなくて、どうしたらええんやろ…横浜 横浜!って夜景見ながら食事してって考えていったらクルーザーに行き着いて。西野さんに言ったら「船 関係ありますか!?」ってキレてるみたいなLINE来るし 。「関係はない!」って言ってゴリ推ししました (笑)」

 

相手が誰であろうが、自分の中に正義を持って、意見ははっきり言う。

西野亮廣がもっとも信頼を寄せる理由がわかるような気がする。

 

田村「あと何やっけ?うれしかったこと?」

 

--あ、、いや、、なければいいですよ、、

 

田村「いや!あるし!!」 (笑)

田村「嬉しい事もやり甲斐も何もなかった、、って そんなもん言えるかー!」 (笑)

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観客「(笑)」

 

ちょいちょい挟む小ネタは 田村Pの織りなす心地よい空気感の結果と思ってほしい。

 

田村「ものすごく笑顔の人もいたし、泣いてた子もいたし、みんながすごく喜んでくれてて、本当にやってよかった」

 

一度は泣いた子たちをもう一度泣かせるようなことはできない、西野の看板を傷つけられない。

田村のプレッシャーは想像を絶するものだったのだろう。

 

田村「全部、後になってからですけどね。当日まで毎日2時間睡眠とかだし、絶対に失敗できないし、クルーザーが終わるまで全く無感情のままでした(笑)」

 

田村「あとはニュースを作れたのはうれしかったですね。ずっとテレビ側の人間だったから、そんなん初めてで」

 

大学を卒業した田村のキャリアはテレビ制作会社から始まっている。

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  • 女の幸せ VS 仕事

田村「就職を考えた時に仕事ができる女になりたいと思った。仕事は何でも良かった。メーカーとか色々、内定は頂いたんだけど、なんか違う気がする…あ、一番しんどい仕事ってなんだ?って時にADだ!って ADやろう!と 」

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--テレビに興味があったわけじゃない?

 

田村「女の幸せは諦めて、しんどい仕事して、仕事できるようになりたかっただけ。仕事ができない美人と 仕事ができるブス、どっちを仕事のパートナーに選びます?仕事ができるブスでしょ」

 

--田村さんブスじゃないです

 

田村「自分でがそう思ってるってことです。下向かずに美人と肩並べれるんじゃないか。ブスが人から必要とされるには仕事を頑張るしかないという答えにたどり着いて今に至る」

 

--女の幸せがやってきたら?

 

田村「仕事なんてあっさりと辞めるかも(笑)プロポーズとかされたら

「は?仕事?仕事が生き甲斐とか 惨めよね」とか言っちゃうかもしれない(笑)」

 

そんな彼女はテレビプロデューサーの傍、六本木のバーのママを始めた。

 

--バーのママがしたかったわけじゃないじゃないですか?酒がめっちゃ好き!!とかではないし

 

田村「酒 嫌いなんです!周りからめっちゃ向いてるって勧められたからやりだしただけで」

 

--自分がしたいことでもないのに?

 

田村「生きてて人からそんなに向いてるって言われる事あるっけ? ってまず思ったんすよね 。1人や2人からじゃなく、死ぬほど言われて。だったら一回やってみようと」

 

--飲んでるわけじゃないですもんね、、 普段から、、

 

田村「ノンアルコールでこのテンションです。」

 

一同(笑)

 

-- 一回やってみようと。コケたら辞めてもいいし、で始めたわりには、しっかりやってましたよね?

 

田村「一私、中途半端が嫌なんすよ。負けず嫌い 何としてでも向いてるように持って行きたかったからトークもそうだけど、数字もホントこだわった」

 

--結果、ママは向いてた?

 

田村「向いてるように仕向けたって感じ。ママってプロデューサーとさほど遠くない仕事やなと思ったんですよ。例えば番組の準備が整うまでの間、演者の西野さんと喋ってたとします。談笑してるんだけど、ADが何を、 ディレクターが何をしてて、Vがどんな状態でって状況把握はしながら喋ってる。喋りながら、空気保ちながら、待ちを待ちと感じさせないのもプロデューサーの役割だったりする。ママもまさにそう。お客さんが40人の状況を把握して、今、どの席に行くべきなのとか考える。それぞれが私に求めてる事も違うし、タイミングも重要。番組制作の仕事で培われた視野の広さやバランス感覚や対応力が活きた。」

 

--2年間でやめたわけだけど、やってよかった?

 

田村「無駄な遠回りしてるなって思う人もいるかもしれないけど、プロデューサーやってないとママもやれてなかったし ママやってなかったらこれから先、できひんかったやろなってことも 多分出て来ると思ってるから この二年間 無駄はしてないなーと 思ってます」

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  • 全力でやったことは裏切らない。

田村「全力でやったことは必ず自分のものになるし、信用にもつながる。例えばリベンジ成人式の時も、全力を出した結果ならば、失敗したとしても西野さんは私を責めることはないって思ってたんですよ。 それを手を抜いたりとか、自分の限界までやらなかったことには おい田村!ってなるだろうけど」

 

--ふーん

 

田村「めっちゃ大事なとこやからな ココ! そこをふーんとかって流されたらちょっと、、熱込めてる時に まぁまぁ メモとってへんやんっていう(笑)」

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聞き惚れて相槌にもメモにも神経がいってませんでした。ごめんなさい。

 

腹がくくれれば80点は取れる

全力で取り組めば結果が出ないわけがないと田村は言う。

 

田村「マジで気合いと根性さえあれば80点ぐらいはなんとかなるんじゃないかな、っての思ってる。例えば契約の話。営業マンとして契約を5本とれたらいいなってやつは 多分5本とれない、多分とれて3本。 絶対に5本行くって もう思い続けて、言い続ける人は多分 下手したら5本じゃ収まらない 7本いける」

 

--自分にプレッシャーをかける?

 

田村「どこまで自分を追い込めて、いかに自分を洗脳できるか、っていうのがすごく大事だなって思っていて。絶対に5本行くって思ってたら、寝ても覚めても行動がそうなると思うんです。逆算もするでしょう。私は何が何でもっていう気持ちの積み重ねしかしてない気がする」

 

気合いと根性で結果を出すと言う信念は、高校時代のテニスに原点があるという。

 

田村P「県大会で上位に行くって決めて、四六時中、テニスの事しか考えてなくて、寝ても覚めてもテニスになったら、県で5位になりました。そりゃ勝てますよね。夏休みも全く遊んでないし、修学旅行も行かなかった」

 

気合いの入れ方が女子高生とは思えないレベルである。

 

テニスの次は大学受験。ちなみに部活引退時の偏差値は36。「そんなもん逆立ちしても入られへん やめとけ!」という担任の声を無視して、難関・同志社大学を受験し惨敗。

 

しかし、一度の失敗でくじける我らが田村有樹子ではない。

 

田村「親に頼み込んで一年だけ浪人させてもらいました。通学時間がもったいないから予備校近くの祖父母宅に居候、大学生活を満喫している同級生と連絡をとってる場合じゃないので携帯電話を折る、同じコースの人は皆ライバルなので目も合わせず、代わりに医学部コースの人と仲良しになって、 毎日15時間以上の勉強。…の結果、同志社大学3学部、合格。」

 

根性でなんとかしたビリギャルである。

 

田村「同志社大学以外は有り得ない!何ならその上の 早稲田も受ける?ぐらい思ってました。

じゃないと目標達成はない。どこまで腹をくくれるか!腹がくくれたら80点はとれる!」

 

そんなゴリゴリ体育会系の田村に意外な過去があった。

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  • 必要とされる人でありたい

田村「小学の時 めちゃくちゃいじめられて不登校だったんですよ」

 

人気者だった田村は小学校五年生の時、リーダー格の女子の模擬試験の成績を抜いてしまったのをきっかけにいじめの対象となった。そして不登校の末、私立中学に「逃げた」

 

田村「中学に入って誰もいじめられたことを知らないのに、一回ひとりぼっちになってるから人との付き合い方がわからない。そんな中、始めたのがテニスで」

 

最初は一番下手だった。悔しくて部活の後、テニススクールに通いつめた。

19時から23時まで毎日である。

 

--すごい根性ですね?

田村「いや、テニスのコーチが超絶タイプっていう不純な動機もあって、褒められたい一心でテニスに没頭した」

 

動機はさておき。

メキメキを腕を上げ、学校でもエースとなる。他校からも声をかけられ、下手な頃は相手にされなかった監督が「最後は頼んだで」で寄ってくるようになった。

 

田村「こっちが媚びなくても、結果さえ出していれば、一生懸命やってれば、人が寄ってくるんだって気付いて。そっからもうだいぶ変わりました。 テニスに出会ってなかったらめっちゃ媚び売る人生やったと思う」

 

田村はいう

「人に必要とされたいんです」

だからと言って相手に合わせに言ったり、媚びたりはしない。

 

彼女が求めているのは、誰よりも努力することで「必要とされる人」であること。

 

田村「そうそう それがある限りは私は頑張れる。一所懸命やれば、人は、ある程度 ついてくる!見てる人は見てる!」

 

優しい人でありたい、と彼女はいう。

やさしい人、、

 

田村「最後は人だなと思うんです。クソみたいなやつは残ってないと思う」

 

自分のことしか考えていないのか、相手のことをちゃんと考えているのか。

優しそうで優しくない行為は珍しくないという。

田村「リベンジ成人式の時、引っ切り無しに連絡を頂いている中で「何かあったら言って下さいね」って言ってくるやつ。

 

ムカついたわー(笑)

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戻ってきました。怒りモード田村。

田村「その「何か」って何!? 何かを教えてよ!何かあって、あっ!あの人 「何か」って言ってたな!って 毎晩毎日何百人と連絡きてんのに、そんなもん覚えとられるかいな 「何かリスト」作れってことなん?」

 

田村「あと店やってる時「いつか行きます」って 言うやつ。その”いつか”が決まったら言って!!そういう人に限って来ない。お前のいつか、いつ来るねん?」

 

田村「メールで2スクロールぐらいせなあかんやつとか 勘弁してほしい、、長い文章で 何がいいたいのかわからない。とにかく優しくない仕事をする人が嫌い」

 

田村「一度に全部の内容を詰め込んでたり、URLしかなかったり、例えば 新大阪駅に集合ってなっても 何改札なの?とか 。 あとは 事後報告がないやつ。 人と引き合わせて その後どうなりました の報告がない人。 終わったら用事が済んだら音沙汰ない人、これも優しくない。」

 

けちょんけちょんに言ってるのに、聞いていて嫌な気がしないのは、そんなムカつくやつらにも優しく誠実に対応してきたことが透けて見えるからだろう。

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  • サービスは過剰な方がいい。

彼女の基本姿勢だ。

口は悪いが、心の底から優しい人なのだ。

 

社交辞令は時に人を傷つけることを身を以て知っている彼女は行くと言えば行くし、やると言えばやる。

これでもかというほど他人のために尽くす。

 

田村「人に奢ってもらう時、遠慮しちゃうから、だったら最初から払う気マンマンで行って、好きなものを好きなだけ食べたい。それが大前提として、たまに先輩とかに奢ってもらったら、正確な値段はわからへんけど、だいたいの金額を払ったつもりで財布の端のポケットに移すんです」

 

本当ならなくなったはずのお金を貯金のつもりで取って置いて、プレゼントを買ったり、他人のために使うという。

 

田村「本来はないものだから 惜しくない 。気持ちがあればスッと出せる。今ちょっと財布厳しいな月末までだいぶあるしなあ、とかが無い。ビビらず出せる。」

 

私は世のため人のためが動機で動くことはないという彼女らしい恩送りだ。

この話は僕のめちゃくちゃ好きな話で、ぜひサロンメンバーに共有したかった話。

 

お金の使い方 なぜお金がまわらないのか?なぜ人を応援できる身体作りができていないのか?

この辺りを紐解く 答えがここにあるような気がする。

夢や希望なんて特別なものはいらない。

この言葉に救われる人も多いんじゃないでしょうか。

僕のこの記事の想いはただ1つ。

田村 有樹子に触れてほしい。

 

月刊エンタメ研究所第三回

リベンジ編集版

スペシャルヘルプ

株式会社ザッパラス代表取締役 玉置 真理

株式会社ザッパラスのHP 占い好きは要チェック!

玉置さんは 僕がライターを頼まれ 引き受けた現場におられ「自分も煽ってしまったから」と 文字起こしをした原文から 構成編集をしていただき、ビビるほど見やすく綺麗に仕上げていただきました。

本当にありがとうございます。

国内最大のオンラインサロンのご紹介

僕がこのライターとしての仕事をいただいたのが こちら!

西野亮廣オンラインサロン 「エンタメ研究所」

Salon.jp | 挑戦する人と応援する人のオンラインサロン

この記事はこちらのオンラインサロン内の企画で月に一度 サロンメンバーから ライター、ゲスト、カメラマンを輩出し インタビュー取材を敢行。それを記事にして ゲストの魅力を深掘りし、およそ1万人(2018年9月現在)の他サロンメンバーに伝えるという企画です。

(本来はサロン外では発表できないのですが 今回は特別に許可をいただきました)

 

僕は まごう事なく名もなき一般人ですが キチンと報酬をいただいた上に 著名な方からアドバイスをいただけたり また一緒に作品を仕上げたりすることができました。

 

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