たましろ ゆかり その優しさの源〜君は独りじゃない〜 キャンディ姫路hideの全力他己紹介インタビュー4人目
キャンディ姫路hideの全力他己紹介インタビュー4人目
まずは流し読みでも構わないのでこちらの記事を見てほしい。
「食べさせられなくて、ごめんね」 大阪の母子死亡、なぜ防げなかったのか | ハフポスト
僕は 事あるごとに
日本は裕福である。
日本は恵まれている。
日本は幸福すぎる。
そう発信している。
その発信は嘘なんじゃないか?そう思えてならないような事件もたくさんある。
それでも僕は日本は幸福すぎると発信する。
リンク先のような悲劇は 「幸福すぎる」が故の副作用なのではないだろうか?
今日 皆さんに読んでもらう記事の主役。
「たましろゆかり 」さんは そんな副作用に真っ向から立ち向かう活動をしておられます。
僕たちにできる事は必ずある。
どうか自分事に捉えて見てほしい。
そう思います。
記事公開は28人中 4人目。
取材したらね、、その人の事を好きになる。だから読んだ人にも好きになってほしい。
そう思って書いてます。
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- 生い立ち〜活動の原体験はお裾分け〜
- 活動の直接の原体験〜救いのないお母さん達〜
- NPO法人ハッピーマムの活動
- 初のクラウドファンディング挑戦
- 閑話休題「イオンの黄色いレシートって何?」
- 敵は何故か本来は味方の人
- 繋がりの貧困をなくす
- たましろゆかりさんの喜怒哀楽&hide の部屋
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たましろゆかり
大阪門真市にてパートタイマーとして働きながらもNPOを立ち上げて「ひとり親支援活動」をされています。
決してご自身に余裕があるわけではないのにわざわざNPOを立ち上げてまで活動される原点はなんなのか?取材とブログを通してみなさんにお伝えできればなと思います。
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生い立ち〜活動の原体験はお裾分け〜
hide「どうもです!本日はよろしくお願いします!」
たましろ「はいよろしくお願いします」
たましろさんはとても物腰が柔らかく温和だ。言葉は悪いけれど「頼り甲斐がある!」といったタイプではない。(あくまで僕の感じ方です)
そんなたましろさんがNPO活動をされているのは必ず物語がある。そう僕は感じていた。
hide「さっそく生い立ちなんぞからルーツを探りたいなと思うんですが」
たましろ「そう、、ですね〜、、。小さい時から母が家にいなかったんです。家を空けて男の人の所に遊びに行くような感じで、、、だから離婚してしまったんですね。その時私はお父さんの方に行きたかったけれど 、まだ弟も小さかったので、弟にお母さんがいない、、という経験をさせたくなかったんです」
hide「小さい頃から他者目線!」
たましろ「やっぱり、というかすぐに母親の恋人が家に住むようになりました。ただ救いだったのはいわゆるその「叔父さん」がとてもいい人だったんです。社長さんでお金もあって年頃の私のことも、、その、、お風呂の時間とかまで凄く気遣ってくれて、、」
hide「それは不幸中の幸いですよね、、そこからハードモードだといきなり取材をやめたくなるところでした、、」
たましろ「だけどその社長さん、、いいひとだったんだけど経営が落ち込んできてお酒に頼るようになって、、最後はお母さんが足をカッターナイフで刺されるまでの事件に、、」
hide(、、、やっぱり取材やめとこうかな、、)
たましろ「電話線も切られて携帯もないから裸足で逃げ出して公衆電話で警察へ、、 それでも被害届けを母は 出さず とにかくめちゃくちゃな母で嫌いだったんです。叔父さんが私に構うことすらヤキモチを妬くような典型的な「女子」で」
hide「母親をやってくれなかったんですね、、」
たましろ「でも頼る人がいなくなって母はスナックで働き出しました。年頃の自分としては飲み屋さんって なんだか怪しい仕事して気持ち悪い!ぐらいに思ってしまってて」
hide「イメージとしてまた男の人に媚びて、、みたいに思ってしまったんですね、、」
たましろ「そうなんです!でも実際はそんな事なくてお店でもずっと洗い物をしてたって、、そして家庭の事情を知ってたからお店のママもご飯作ってくれたり、たくさん作ったからお裾分け〜みたいにしてくれたり、、それが 本当に助かったんです。」
hide「ご近所づきあい で ちゃんとした生活ができていたと まさに今の活動の原体験になってますね」
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活動の直接の原体験〜救いのないお母さん達〜
冒頭にも痛ましい事件のリンクを貼らせてもらいましたが、たましろさんが直接今の活動をしよう!と踏み切った事件はこちら。
50日間子供を放置してホスト遊び・・大阪2児餓死事件の全貌 - NAVER まとめ
(とても辛く残酷で救いのない事件なので精神的に辛い人は読まないでください。)
大阪西区で起きたこの事件 これがたましろゆかりさん の今の活動の直接的な原動力だそう。
たましろ「みんな あの事件に関してお母さんをとにかくバッシングしてた
。それはそうなんです、わかるんです、だけどお母さんだけの問題なのかな、、?って。親も友達も行政も、、誰にも頼れなくなったら、!?って」
hide「たましろさんにはご自身の原体験としてスナックのママさんであったりご近所の人だったりが気にかけてくれて 助けられた。たましろさんにとっての その役割の人が この事件にはいなかったんですね。」
たましろ「誰にでもいろんなことが重なればこうなってしまう可能性がある。 そうなる前にお母さんの味方でありたい。 自分も母となり、そんな気持ちが物凄く芽生えてきたんです。じゃあどうしよう?って36歳から勉強しだしたんです」
hide「なんと!!凄い最近なんですね」
たましろ「最初は児童養護施設で働こうと思ったりもしまして、通信大学で人権論や部落論なんかを勉強したり、資格としては保育士と幼稚園の資格をとりました。ピアノなんかも勉強しましたよ」
hide「ピアノは必須だったりしますもんね」
たましろ「一時保護所でしばらくいる間にも親御さんの様々な事情に触れました。両親が覚醒剤で捕まってたり、養育費の相談も誰にもできない人がいたり、働きたくても働けない人がいたり、、」
母親の大変さ、奇しくも僕も一人親だったのでよくわかる。昼間はパート、夜はスナック、、深夜に泥酔で帰ってきてはトイレで吐くような毎日を目の当たりにしてきた。
(身体にもめちゃくちゃ悪い!)
じゃあみんながみんな それをやらなきゃいけないのか?って話。
たましろさんもご自身の体験、実際の事件、さらに現場に近いところで直面するいかんともしがたい問題、、近づけば近づくほどこんなお母さん達を助けたい!その想いは強くなっていったのだろう。
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NPO法人ハッピーマムの活動
まず、相談を受ける
↓
家計の状況などを伺う
↓
生活保護を受けてない家庭
↓
食材の支援、養育費の段取り
hide「家計診断とかもたましろさんがされるんですか?」
たましろ「ウチのメンバーにファイナンシャルプランナーの方もおられるので 任せるときもありますが ただ明らかに子供が数人いて 手取りが10万とかみたいな、、」
hide「聞くまでもないような場合、、」
たましろ「そうですそうです、、もうやりとりとかも辛いので 急務に食材支援がいる時は省きます。逆に食材はいらない、、なんとか養育費がもらえるよう段取りしてほしい、、というような相談もあります。」
hide「弁護士さんとか司法書士さんを紹介していくような感じでしょうか?」
たましろ「そうです。一緒に同行して二人三脚で^_^ フリマなんかも提案したりしてます。あとはお菓子を製造して販売 その純利益を支援寄付にまわしていこうと 考えています」
(2019年9月 活動の幅を広げる為に 頑張っておられます)
たましろ「もっとやりたい事がたくさんあって自分のしたい事だけにコミットしたい。自身の生活のためのパート仕事をしている時間が歯がゆくもあるんです」
hide「わかります、僕も似た悩みはありますので、、でも活動を続けて行くためにも そこは頑張りましょう!」
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初のクラウドファンディング挑戦
とあるエピソード
他団体のHPに「給料日まであと5日財布にはお金がないなんとか娘二人の食材をわけてほしい!!」という申し立てがあった。
だけどその団体は子ども食堂などのグループに対してしか支援をしていない。個人にはできないんです。と規約通りお断りした。
しかし どうにも切羽詰まってる感があるので 最終的には数日間の支援を行ったらしい。
たましろ「この話を見て私のやりたいことはこれだ!と。今までのいろんなことが気持ちの上で全て重なっていったんです。そしたら周りの人が私のやりたい事やるにはNPO法人を立ち上げるといいよ!って」
hide「NPOってなんかええ事してる団体!みたいなザックリしたイメージで どうしたら設立できるか?とか よくわかんないですよね」
たましろ「そうなんです、で、調べていくうちにお金も必要だとわかって、、自分の中で丁度知識としてクラウドファンディングを覚えたばかりだったので、、正直なところこれなら支援してもらてるんじゃないか?って思ったりもして」
大阪府門真市でひとり親を助ける食材支援、生活支援がしたい!(玉城 ゆかり 2017/02/17 公開) - クラウドファンディング Readyfor (レディーフォー)
[勝つ見込みのなかったプロジェクト]
たましろ「アドバイザーさんにも絶対に無理だと言われました」
ラインの友達は?
Facebookの友達は?
貴方自身の影響力は?
影響力のある議員さんの知り合いはいますか?
僕からするとバカバカしいとと思ってしまう押し問答だけど、クラウドファンディングには選挙的要素も確かにある。いわゆるコミュニティ囲い込み戦法が出来る人は確かに勝てる。その結果が果たしてよりよいものになるのか?は別問題だけれど。
たましろ「とにかく無理だと 言われ続けました。成功の見込めないプロジェクトの応援はできないと。」
hide「でも、、成功してますよね」
たましろ「そうなんです、プロジェクト立ち上げ初日にカンニングの竹山さんがプロジェクトをリツイートしてくださったりトロサーモンの久保田さんが支援してくださったりして注目度があがって、、アドバイザーさんも見込みができたからかめちゃくちゃ前のめりに協力してくれて」
hide「なんでカンニング竹山さんやとろサーモン久保田さんは支援してくれたんでしょう?」
たましろ「それは全くわからなくてたまたま目に付いたのか?でも久保田さんは以前から子供支援みたいな事はされてるとのことでした。なので竹山さんのリツイートから久保田さんの目に止まって直接支援にいたったのかなと」
hide「なるほどー!思いもよらない 熱量が起こした奇跡ですよね。アドバイスを真に受けてたらこのドラマはなかった」
たましろ「はい。とにかく 自分には何もない!ってめちゃくちゃガムシャラでした。ツイッターやフェイスブックの知り合い全員にDMしたり、、」
hide「直接DMなんて今では「禁じ手」の一つとされてますよね、クラウドファンディングの認知が少ない時代だからこそというか、、いや、、それでもタブーをタブーと思わないのも熱量なのかもしれませんね」
*注意 本当にDM営業はおススメしません!ただし、何が何でもなんだ!!という時、なりふりかまわず後先も考えず死んでもいい!ぐらいの気持ちなら可能性はなくはないのかもしれません。僕自身、500万調達に成功したクラウドファンディングでもかなり悩みに悩み、、やりませんでした。
たましろ「そうなんです、今は絶対にあんなことできない(笑)」
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閑話休題「イオンの黄色いレシートって何?」
僕は毎日イオンで買い物をするのですがたまに見かける黄色いレシート。「これを入れてください。支援になります」というアレは何なのか?という質問をしてみた。
というのもそのイオンの黄色いレシートの話題でNPO活動ハッピーマムさんが表彰されてるのをSNSで見たからだ。
たましろ「あれはレシートの合計1% がNPO活動への寄付になるんです。イオンが協賛企業になってくれてるというわけです。イオンの金券で配布されるので企業にとってもプラスなんですね。」
とのこと。食材支援なんかにとてもいいなと思いました。これからは何じゃこりゃ?と思わずなんなら黄色い日にガンガン購入してやろうと思いました。
火曜市なんてしょーもない特売の日は早くやめて週一黄色いレシートの日にしてほしい。その為ならレジの行列も喜んで待てるなぁ
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敵は何故か本来は味方の人
たましろ「ひとり親への共感は思ったよりも少ない。自業自得だ、自己責任だ、という言葉がたくさんで、かなりエネルギーも強いんです」
hide「支援が甘やかしに見えるんですね、、」
たましろ「私はシングルマザーだけどそんなものに頼らずやってる!シングルマザーは弱い、、みたいなイメージをつけるのをやめてほしい。ひとり親支援という言葉そのものが差別だ、、などなど」
hide「助けて!が言えない社会を強い人、頑張ってる人が作ってしまうんですね、、」
たましろ「他にもしんどいのは、ひとり親だけじゃない!とか 」
hide「なんでそんな風に人の事をひっぱるんでしょうね?」
たましろ「頑張れる人の話では落ちていく人は環境のせいじゃない、自分で選んで落ちてるだけだ!って言いますね。」
一理あるけれど、、
hide「誰も損してないのにそんな事をイチイチ言ってくる人って誰かが得してたら自分はその分損してる!って心理が働いてるんじゃないかなと思うんです。」
この時に僕は投げ銭をしてた時の話をした。
今でも心に棘が刺さってる反対意見がある。
「人が自分より安い金額で支払ってるのが腹立つ」
僕の感覚からしたらそんなバカな、、!?なんだけどこの感覚の人の方がおそらくは多いんだろう。それが悪いとは言わない、そう思ってしまうのは仕方ない。だけどなんで他人の事をそんなに気にするんだ? 今でもよくわかってない。
生活保護だとか人から支援されて生きてる人だとかに向けられるなんだこいつ?の視線は根源的にたくさんの人が持ってるんだな、、とこの取材でも感じました。
損してるわけじゃないのに損をしてるように感じる、他人と比べてしまう。
この感覚みなさんはどう思いますか?
hide「厄介なのがこーゆー人って、、基本的にええ人なんですよね(笑)」
たましろ「そうなんですよ、、」
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繋がりの貧困をなくす
hide「僕はお金に縛られない飲食店を作ろうとしているのですがたましろさんがお金に縛られなくなったら何をしますか?」
たましろ「企業も巻き込んで ひとり親の方の給料のあがる仕組みづくり。繋がりが薄い社会、、「繋がりの貧困」を解消する。あとはYouTubeに挑戦してみたいです^_^」
hide「なるほど!やはり自分のことより他人のために動きやすくなるって感じですね!繋がりの貧困、、とは何でしょう?」
たましろ「コミニュティが、家庭と職場しかない等、人間関係の繋がりが少なくいこと、です。」
hide「なるほど、原体験にもある 近所の人が助けてくれた!みたいな事がなくなってきてる状態ですね」
たましろ「どうしても テーマが重たいから 活動も暗くなりがちなんですけど そうではなくて 楽しく前向きになれる活動を心がけてます!」
hide「めちゃ良い!」
たましろ「最近では それこそお金に縛られない為に ひとり親の雇用、しっかりとした給与を与えられる環境を作りたいなと考えてます」
hide「ハッピーマムの活動 必ず響いてると思います!これからも応援させてください!」
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たましろゆかりさんの喜怒哀楽&hide の部屋
喜び
結果がでること。他人が喜ぶ事。ですね^_^
怒り
自分自身に怒りというかモヤモヤします。
もっとやれるんじゃないのか?やりたい事をキチンとできていない事。
哀しい
うーん思ってる事をうまく伝えられない、、言語化できないことが哀しいです、、かね。
楽しい
あー、、あんまりないのかも、、(笑)
あ!子供といると楽しいし誰かにこうして会いに行ったりするのが楽しいです!
hide「今回は最後になりましたが、取材した人全員に聞いていくつもりでして 好きなゲーム漫画音楽があれば!まずは、、多分しなさそうなんですけど好きなゲームとかありますか?(笑)」
たましろ「しないですねぇ、、(笑)したことあるの桃鉄ぐらい^_^」
(来年もでるのか、、)
hide「なんだか穏やかそうな桃鉄(笑)喧嘩とかならなさそうですよね。」
たましろ「ならないですね(笑)」
hide「では好きな漫画は?」
たましろ「これも漫画ではなく書籍とかの方が読むんですが、、うーん、、主人の影響なんですけど、、ウシジマくん!!」
hide「あぁぁぁ、、。あれはねぇ、、、元気なくなりますよね、、(笑)」
どうもウシジマくんは苦手なので早々に話を切り上げる俺氏(笑)
hide「では音楽は?」
たましろ「ワンオクですね!」
hide 「即答!という事は結構好き?」
たましろ「ですねぇ、、一番好きな曲はビギニングです。」
ONE OK ROCK - The Beginning [Official Music Video] - YouTube
(2012年 7枚目のシングル)
hide「みんなに聞いてほしい曲とかあります?」
たましろ「キングダムの曲、、を歌ってて、それは聞いてほしいですねー」
ONE OK ROCK: Wasted Nights [OFFICIAL VIDEO] - YouTube
力強い楽曲達。 たましろさんの根底にも この力強さがあるのだろうなぁと思った。
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さて!このブログもたましろさんの活動に少しでもプラスになったり自己紹介に使えたりしたら嬉しいです(^^)
(何も変わらないことはなくて、ゼロがイチにも もしなってなくても 0が0.1になってるとしたら それはとてつもない意味があります。)
冒頭で「頼り甲斐があるタイプではない」なんて書きましたが 実際は本当に親身に体験談、原体験から寄り添ってくださいます。もちろん何もかもを解決はできませんが、少しだけ話を聞いてほしい、、どうしたらいいかわからない、、そんな悩みで動けなくなる前にハッピーマムの扉を叩いてみてください。
世の中から「悲しいが少しでも減るように」
僕は引き続き たましろさんの活動を微力ながら応援しております。
ブログ取材 4人目完!!あと24人!!(笑)
ゲスト たましろゆかり
現地撮影 藤田勇樹(チャーリー)
インタビュー&ブログ 北村英昭 hide
過去のインタビュー
ブログ他己紹介シリーズまとめ - 毎日hideブログ「否定の肯定 肯定の否定」
(過去ゲストの皆さんもメタクソ最高です!)
舞台 キャンディ姫路 kitchen11
パスタ「キャンディ姫路&Kitchen11」パスタ「キャンディ姫路&Kitchen11」